再建(まただてぃ)する為(たみ)ぬ抜(ぬ)ちゃあし銭(じ)ぬん50億円(うくいん)余(あま)とおんでぃぬ事(くとぅ)。
必(かんな)じ、なあ一(ちゅ)けんや百浦添御殿、見(ん)じい欲(ぶ)しゃん。
写真(しゃしん)や、いちゃっさっきいぬ城(ぐしく)ん人(ちゅ)ぬ勤(ち)みとおたる御内原(ううちばる)ぬ再建景色(ちいち)なとおん。
観光客(かんこうちゃく)んかい見(み)しゆんねえなてぃから、なあだ二年(ににん)ならん筈(はじ)。
御内原あ御主加那志前(うしゅがなしいめえ)はじみ、妃(ふぃい)んでえぬ暮(く)らし方(がた)そおたる所(とぅくる)やん。
くまんかい巡(みぐ)てぃ来(ち)いねえ、昔(んかし)城ん人ん達(ちゃあ)ぬ忙(いちゅな)さぎさし、あまないくまないし働(はた)ちょおる姿(しがた)ぬ見(み)ゆんねえんあい、肝(ちむ)ぬ思(うみ)いがやら、声迄(くぃいまでぃ)聞(ち)かりいんねえすん。
百浦添や無えらんなとおてぃん、今(なま)ちきてぃ、首里城やゐいりき所(どぅくる)やん。
まるけえてぃ、うんな首里城巡ゆしん又(また)、再建ぬ加勢(かしい)とぅなゆん。
【語句】
首里城百浦添御殿んでえぬ燃えてぃ無えらんなてぃからなあ一年なゆん=首里城正殿が焼失してから早、一年になる。
再建する為ぬ抜ちゃあし銭ぬん50億円余とおんでぃぬ事=再建資金としての寄付金も50億円を超えたとのことだ。
必じ、なあ一けんや百浦添御殿、見じい欲しゃん=必ず、もう一度は正殿を見たい。
写真や、いちゃっさっきいぬ城ん人ぬ勤みとおたる御内原ぬ再建景色なとおん=写真は嘗て多くの女官らが詰めていた御内原の復元である。
観光客んかい見しゆんねえなてぃから、なあだ二年ならん筈=観光客に開放されてからまだ二年にはならないはずだ。
御内原あ御主加那志前はじみ、妃んでえぬ暮らし方そおたる所やん=御内原は国王はじめ妃らが生活していた空間である。
くまんかい巡てぃ来いねえ、昔城ん人ん達ぬ忙さぎさし=ここに訪ね来れば、昔の女官たちが、せわしく、
あまないくまないし働ちょおる姿ぬ見ゆんねえんあい=あちこちを動き回って働いている姿が見えるようでもあり、
肝ぬ思いがやら、声迄聞かりいんねえすん=気のせいか、彼女らの声迄聞こえそうである。
百浦添や無えらんなとおてぃん、今ちきてぃ、首里城やゐいりき所やん=正殿が消失した今でも、首里城は観るべきところである。
まるけえてぃ、うんな首里城巡ゆしん又、再建ぬ加勢とぅなゆん=時折、そんな首里城を回るのも又、再建の一助となる。
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