沖縄(うちなあ)ぬ桜(さくら)あ寒緋桜んでぃち、本土(やまとぅ)ぬぬ白桜(しるうざくら)とぅ変(か)わてぃ、実(じゅん)にぬ桜色(さくらいる、ピンク色)やん。
写真(しゃしん)ぬくがたぬ桜ねえし、稀(まり)に白色ぬ花(ふぁな、はな)ぬ混(ま)んちょおるばすんあん。
ただ、色ぬ薄(ふぃ、ひ)っさるびべけんがやら分(わ)からのおあしが…。
今度(くんんど)お寒年(ふぃいどぅし)なてぃがなてぃがやら、桜あ変(か)わてぃ、思(うみ)い切(ち)ち咲(さ)ち被(かん)てぃしん居(をぅ)い、咲ち美(ぢゅ)らさんあんねえ思(うむ)ゆん。
見物人(ちんぶちにん)や居しえ居しが、多(うふ)さがあら、いきらさがあら、我(わん)くるお桜見物お、おなんぞおさんくとぅ分(わ)からんしが、コロナ世(ゆう)あらんでえ、なあふぃん、居たる筈(はじ)んでぃ思(うむ)ゆん。
コロナ怖(うとぅる)さすしえ、人(ちゅ)びけんどぅやる筈。
人間(にんじん)ぬ他(ふか)あ、生(い)ち物(むし)ん木草(きいくさ)ん、コロナぬ事(くと)お何(ぬう)ん構(かま)あん風儀(ふうじ)なてぃ見(み)ゆい、羨(うれ)えまさんあん。
桜あ咲ち「被じゅい」、人お「罰(ばち)被じゅい」…。
【語句】
沖縄ぬ桜あ寒緋桜んでぃち、本土ぬ白桜とぅ変わてぃ=沖縄の桜は寒緋桜といって、本土の桜と異なり、
実にぬ桜色(ピンク色)やん=ほんとうの桜色である。
写真ぬくがたぬ桜ねえし、稀に白色ぬ花ぬ混んちょおるばすんあん=写真のこちら側の桜のように、稀に白い桜が混ざることがある。
ただ、色ぬ薄っさるびべけんがやら分からのおあしが…=ただ、すこしばかり色が薄いだけなのかもしれないが…。
今度お寒年なてぃがなてぃがやら、桜あ変わてぃ、思い切ち=今年は寒冬だからなのか、桜はとりわけ、思い切り、
咲ち被てぃしん居い、咲ち美らさんあんねえ思ゆん=咲き誇ってもいるし、美しいと思う。
見物人や居しえ居しが、多さがあら、いきらさがあら=見物人はいることはいるが、多いのか少ないのか、私自身は桜見物は、
我くるお桜見物お、なんぞおさんくとぅ分からんしが=私自身は桜見物はあまりしないので、分からないが、
コロナ世あらんでえ、なあふぃん、居たる筈んでぃ思ゆん=コロナ時代でなければ、ひよっとするともっといたかも知れない。
コロナ怖さすしえ、人びけんどぅやる筈=コロナを怖がるのは人間だけかもしれない。
人間ぬ他あ、生ち物ん木草ん、コロナぬ事お何ん=人間の他は動物も植物もコロナの事は何ら
構あん風儀なてぃ見ゆい、羨えまさんあん=気に掛けないように見えるし、羨ましくもある。
桜あ咲ち「被じゅい」、人お「罰被じゅい」…=桜は「咲き誇り(被じゅん)」、人は「罰を被る(被じゅん)」
この記事へのコメント