豊見城ぬ滝(豊見城市)

轟井戸滝1(小).jpg
 くぬ滝(たち)え地図(ちず)んかいや無(ね)えらん。
 名所(みいしゅ)んあらんくとぅ、滝ぬ名(なあ)んあいがすら分(わ)からん。
 地(ぢい)ん人(ちゅ)んかい訊(ち)ちん分からん風儀(ふうじ)。
 やしが、くぬ滝え干(さ)あいやるばすん、写真(しゃしん)ぬ如(ぐとぅ)し水(みじ)ぬ流(なが)り落(うてぃ)てぃとおん。
 何(ぬ)がんでえ、500Mびけんぬ東(あがり)んかいある泉(いずん)から流りてぃ来(ち)ゅうる水(みじ)やくとぅやん。
 流りぬ先(さち)え地下(じいしちゃ)んかい入(ふぇえ)りんち、あらんでえ地下(ぢち)ぬ溝(んず)んかい流りやい、まあんかいが流りてぃ行(い)ちゅらあ、しかっとお分からのおあしが、いやでぃん、饒波川(ぬふぁがあら)んかい行(ん)じ、漫湖(まんく)、国場川(くくばがあら)んかいどぅ行ちゅる筈(はじ)。
 やしが、なあふぃん、ちびらあさしえ、泉からうぬ滝迄(たちまでぃ)んかいある小川(かあらぐゎあ)どぅやる。
 周(まあ)いや諸(むる)、家(やあ)とぅ道(みち)どぅなとおしが、小川ぬ水え、でえじな清(ちゅ)らさい、秋津(ああけえずう)ん居(をぅ)い、うぬ節(しち)ないねえ蛍(ふたる)ん居ん。
 いち迄ん、うぬ侭(まあまあ、まま)、残(ぬく)やい守(まむ)てぃ行かりる如(ぐとぅ)、願(にが)やびら。

【語句】
くぬ滝え地図んかいや無えらん=この滝は地図にはない。
名所んあらんくとぅ、滝ぬ名んあいがすら分からん=名所でもないので、滝の名があるかも知らない。
地ん人んかい訊ちん分からん風儀=地元の人に訊いても知らない様子である。
やしが、くぬ滝え干あいやるばすん=だが、この滝は旱魃の場合でも
写真ぬ如し水ぬ流り落てぃとおん=写真のように水が流れ落ちる。
何がんでえ、500Mびけんぬ東んかいある泉から=なぜなら、500Mばかり東にある泉から
流りてぃ来ゅうる水やくとぅやん=流れてくる水だからである。
流りぬ先え地下んかい入りんち、あらんでえ地下ぬ溝んかい流りやい=流れ着く先は地下に潜るかあるいは地下溝に流れ込み、
まあんかいが流りてぃ行ちゅらあ=どこに流れていくのか、
しかっとお分からのおあしが、いやでぃん、饒波川んかい行じ=はっきりとは分からないのであるが、おそらく、饒波川に合流し、
漫湖、国場川んかいどぅ行ちゅる筈=漫湖、国場川へと続くのあろうか。
やしが、なあふぃん、ちびらあさしえ=だけど、もっと驚くのは、
泉からうぬ滝迄んかいある小川どぅやる=(水源である)泉からこの滝まで続く小川である。
周いや諸、家とぅ道どぅなとおしが=周囲は、殆ど、建物と道路であるにも関わず、
小川ぬ水え、でえじな清らさい=小川の水はとても清流で
秋津ん居い、うぬ節ないねえ蛍ん居ん=蜻蛉もいるし、その季節になれば蛍もいる。
いち迄ん、うぬ侭、残やい守てぃ行かりる如、願やびら=この先ずっと、そのままの形で維持され保存されていくことを願う。

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