タイワンモクゲンジ(那覇市)

タイワンモクゲンジ小.jpg

 うぬ木(きい)や沖縄(うちなあ)んかいや、多(うふ)くお無(ね)えん。
 名(なあ)からしいや台湾物(たいわんむん)。
 今頃(なまぐる)お、桜色(さくらいる)ぬ実(ない)ぬ生(な)ゆん。実や袋(ふくる)ねえそおくとぅ、葉(ふぁあ)とぅ似(に)ちょおん。
 うりえ措(う)ち、新都心んでぃる言(い)ちゃる、大道(うふみち)にん遊(あし)び庭(なあ)にん、人(ちゅ)お、あんすかあ居(をぅ)らん。
 大道ん屋(やあ)ん、まぎく、だてん、造(つく)らっとおい、大店(うふまちや)んかいや客(ちゃく)んまんどおしが、道んかいや思(うみ)いぬ他(ふか)あ居(をぅ)らん。
 コロナ世(ゆう)あらんてぃん、くんなやたくとぅ、新(みい)コロナ禍(さび)ぬ故(ゆい)んあらん。
 本土(やまとぅ)お鉄道ぬる主(うむ)だちょおる乗(ぬ)い物(むん)やしが、沖縄んじえ、いいくる、あらん、専(むっぱら)らんでぃちん済(し)むるあたい、車(くるま)ぬる乗い物やる。
 近(ちか)くんかい、おもろ駅(いき)ぬあしが、元(むとぅ)から本土(ないち)とぅ沖縄とお電車・モノレールぬ使(ちけ)え様(よう)ぬ変(か)わゆん。
 本土んじえ、まあんかいやてぃん、電車、乗(ぬ)い継(ち)じ、間(ま)に合(あ)あさりいしが、一本(いっぷん)びけえぬモノレールやれえ、使(ちけ)え難(がた)なさん。
 やぐとぅ、人おまあんかい車しどぅ行ちゅい、いいくる、歩(あ)っかん。道んかい人ぬ居らんしいじやん。

【語句】
うぬ木や沖縄んかいや、多くお無えん=その木は沖縄には、多くは無い。
名からしいや台湾物=名前からして台湾産。
今頃お、桜色ぬ実ぬ生ゆん=今頃の季節にピンク色の実がなる。
実や袋ねえそおくとぅ、葉とぅ似ちょおん=実は袋状になっているので、葉に似る。
うりえ措ち、新都心んでぃる言ちゃる=それはさておき、新都心とは言ったものだ、
大道にん遊び庭にん、人お、あんすかあ居らん=大通りにも公園にも人はあまりいない。
大道ん屋ん、まぎく、だてん、造らっとおい=大通りも建物も大きく立派に建てられているし、
大店んかいや客んまんどおしが、道んかいや=大型店舗には客も多いし、道には
思いぬ他あ居らん=意外と人通りがないのである。
コロナ世あらんてぃん、くんなやたくとぅ=コロナ禍でなくても、そうであったので、
新コロナ禍ぬ故んあらん=新型コロナのせいではない。
本土お鉄道ぬる主だちょおる乗い物やしが、沖縄んじえ=本土では鉄道が主な交通手段であるが、沖縄では
いいくる、あらん、専らんでぃちん済むるあたい=殆ど、否、専らと言っても良いほど、
車ぬる乗い物やる=車こそが交通手段なのである。
近くんかい、おもろ駅ぬあしが、元から本土とぅ沖縄とお=近くには、おもろ駅があるが、そもそも本土と沖縄とでは
電車・モノレールぬ使え様ぬ変わゆん=電車やモノレールの使い勝手が違う。
本土んじえ、まあんかいやてぃん、電車、乗い継じ=本土ではどこへでも電車で乗り継いで
間に合あさりいしが、一本びけえぬモノレールやれえ=間に合うが、一路線だけのモノレールだけでは
使え難なさん=使い勝手が悪いのである。
やぐとぅ、人おまあんかい車しどぅ行ちゅい=なので、人々はどこへいくにも車を使うし、
いいくる、歩っかん=殆ど歩かない。(歩くチャンスが少ない)
道んかい人ぬ居らんしいじやん=道に人がいないわけである。

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