天(てぃん)、うちゃがてぃ見(ん)だんてぃん、変(か)わとおる雲(くむ)ぬあれえ、なんくる目(みい)や、うぬ雲んかい向(ん)かゆる風儀(ふうじ)。
放射ねえそおるうんな雲お、一所(ちゅとぅくる)からが出(ん)じとおらあ、あらんでえ、本当(ふんとう)ねえ、真(ま)っ直(し)ぐうどぅやる筈(はじ)やしが、遠近法なかい、放射状なてぃが見ゆらあ、分からん。
うぬ雲ぬなあふぃん上(うゐい)から、例(たとぅ)れえ、飛行機ぬ下(しちゃ)から、眺(なが)みいねえ、如何(ちゃ)ぬ風儀なてぃが見いらあ。
風(かじ)ぬ流(なが)り様(よう)にゆてぃ、雲ぬ形(かたち)ぬ変わゆしえ、分かゆしが、しかっとお分からん。
見じ惚(ふ)りてぃ、車(くるま)突(ち)ち当(あ)てぃらんねえ、しわるないる。
【語句】
天、うちゃがてぃ見だんてぃん、変わとおる雲ぬあれえ=空を仰ぎ見なくても、変な雲があれば、
なんくる目や、うぬ雲んかい向かゆる風儀=自然に目はその雲に向かうようである。
放射ねえそおるうんな雲お、一所からが=放射している風のそのような雲は、一か所から
出じとおらあ、あらんでえ、本当ねえ=放出しているのかそれとも、本当は、
真っ直ぐうどぅやる筈やしが、遠近法なかい=直線であるかもしれないが、遠近法の関係で
放射状なてぃが見ゆらあ、分からん=放射状になって見えるのか知らない。
うぬ雲ぬなあふぃん上から、例れえ=その雲のもっと上から、たとえば、
飛行機ぬ下から眺みいねえ=飛行機のしたから眺めると、
如何ぬ風儀なてぃが見いらあ=どのように見えるのであろうか。
風ぬ流り様にゆてぃ、雲ぬ形ぬ変わゆしえ=空気の流れようで雲の形が変化するのは
分かゆしが、しかっとお分からん=分かるが、ちゃんとしたことは分からない。
見じ惚りてぃ、車突ち当てぃらんねえ、しわるないる=見とれて、車をぶつけないようにしなけらばならない。
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