首里城(しゅいぐしく)や今(なま)あ、再(また)ぎれえぬ最中(せえちゅう)やん。
百浦添(むんだしい、正殿)ぬ所(とぅくる)んかい建(た)てぃらっとおるはんしぬ仮枠(かいわく)ぬ二階(にいけえ)ぬ中(なあか)から抜(ぬ)じぇえる写真(しゃしん)やくとぅ、今(なま)ぬ暇(まあどぅ)どぅ抜がりいる、再ぎれえぬとぅじゅまいねえ、なあ其(ん)んな向(む)ちからぬ写真や抜がらんしいじやん。
写真ぬ真(ま)ん中(なか)んかい見(み)ゆしえ、うなか御門(うじょう、淑順門)、うぬ右(にじり)ぬ瓦屋(かあらやあ)ぬ御殿(うどぅん)や世誇殿(ゆふくいうどぅん)なとおん。
かあま東(あがり)ぬあがたぬ石垣(いしがち)ぬ上辺(うゎあび)え、東ぬアザナ。
やしが、見物(ちんぶち)さあぬまんどおしえ、肝上(ちむうゐい)やん。
焼(や)きてぃ直(ちゃあき)え、ちゃあがないらあんでぃ、心配(しわ)し、肝(ちむ)ん肝ならんたるむぬ、片心(かたくくる)許(ゆる)ちょおん。
再ぎれえぬとぅじゅまゆしえ、2026年(にん)ぬ秋(あち)やんでぃんぬ事(くとぅ)。
待(ま)ちかんてぃいや、やしが、うりまでえ、指折(いいびう)いさあに待つしん、又楽(またたぬ)しみやん。
筆:比嘉清。
首里城や今あ、再中やん=首里城は今、再建の最中である。
百浦添(正殿)ぬ所んかい建てぃらっとおるはんしぬ=正殿の場所に建てられた仮設の
仮枠ぬ二階ぬ中から抜じぇえる写真やくとぅ=建造物の二階側から撮った写真なので、
今ぬ暇どぅ抜がりいる、再ぎれえぬ=このタイミングでしか撮れない。再建が
とぅじゅまいねえ、なあ其んな向ちからぬ写真や=完工すると、もうこの角度からの写真は
抜がらんしいじやん=撮れないということである。
写真ぬ真ん中んかい見ゆしえ、うなか御門(淑順門)=写真の真ん中に見えるのは淑順門、
うぬ右ぬ瓦屋ぬ御殿や世誇殿なとおん=その右の瓦葺きの建物は世誇殿である。
かあま東ぬあがたぬ石垣ぬ上辺え、東ぬアザナ=ずっと東向こうの石垣の上は東のアザナ。
やしが、見物さあぬまんどおしえ、肝上やん=そうした中で観光客が多いのは心強い。
焼きてぃ直え、ちゃあがないらあんでぃ、心配し=焼けた後は、この先どうなるのかと心配し、
肝ん肝ならんたるむぬ、片心許ちょおん=胸に穴があいた心地であったが、一安心である。
再ぎれえぬとぅじゅまゆしえ2026年ぬ秋やんでぃんぬ事=再建の完工は2026年秋との事。
待ちかんてぃいや、やしが、うりまでえ=待ち遠しが、それ迄は、
指折いさあに待つしん、又楽しみやん=指折り待つのものまた、楽しみだ。
筆:比嘉清。
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