具志頭ぬ海端(八重瀬町)

具志頭海浜公園ss2.jpg

 なあばぬ形(かたち)そおる岩(しい)や沖縄(うちなあ)ぬ海端(うみばた)んかいやいいくるあてぃ、何(ぬう)んふぃるましいむぬおあらん。
 やしが、くまあ海端んでぃ言(い)ちん、いふぃえ海(うみ)から離(はな)りとおる陸(あぎ)まんぐらどぅなとおる。
 なあば岩や海端んじ、長(なげ)えさ年月(とぅしちち)かきてぃ造(つく)らりいるむぬどぅやぐとぅ、早(ふぇえ)くお、くりかあや海やたる事(くとぅ)ぬ分(わ)かゆん。
 岩ぬ周(まあ)いや、草(くさ)ぬ生(み)いまんでぃ、なあ海んかい戻(むどぅ)ゆる事(くとぅ)お無(ね)えらんがあら知(し)らん。
 温世(ぬくゆう)なてぃがあんなとおら、又(また)、他(ふか)ぬ訳故(わきゆい)にがあんけえなとおらあ。
 何やらわん、地球(ちちゅう)ぬ形ん、世界(しけ)、世(ゆ)ぬ中(なか)ん諸(むる)、あい変(か)わゆるむぬやる事、見(み)しとおん。
 誰(たあ)ん又、何処(まあ)ぬ国(くに)ん何時迄(いちまでぃ)ん一番(いちばん)やあらん。
ただ、あだし人間(ちゅ)ぬ命(いぬち)。
 どぅく短(いん)ちゃさくぬ、うんなうち変わい事(ぐと)お、受(う)き取(とぅ)い難(がた)なさる風儀(ふうじ)やん。
筆:比嘉清

なあばぬ形そおる岩や沖縄ぬ海端んかいやいいくる=茸形の岩は沖縄の海岸には多く
あてぃ、何んふぃるましいむぬおあらん=あるので、特に珍しいものではない。
やしが、くまあ海端んでぃ言ちん、いふぃえ=だが、ここは海岸とは言っても少しは
海から離りとおる陸まんぐらどぅなとおる=海から離れたれっきとした陸地である。
なあば岩や海端んじ、長えさ年月かきてぃ=茸岩は海で長い年月をかけて
造らりいるむぬどぅやぐとぅ、早くお=形成されるものであるから、以前は、
くりかあや海やたる事ぬ分かゆん=この辺は海だったことがわかる。
岩ぬ周いや、草ぬ生いまんでぃ、なあ海んかい=岩の周囲は草が生え、もはや海に
戻ゆる事お無えらんがあら知らん=戻ることはないかもしれない。
温世なてぃがあんなとおら、又他ぬ=温暖化のせいでそうなったのか、あるいは別の
訳故にがあんけえなとおらあ=原因でそうなってしまったのか。
何やらわん、地球ぬ形ん、世界、世ぬ中ん=何れにせよ、地球の形も世界、世の中も
諸あい変わゆるむぬやる事、見しとおん=全て変化するものである事を示している。
誰ん又何処ぬ国ん何時迄ん一番やあらん=誰もまたどこ国も永遠に一番ではない。
ただ、あだし人間ぬ命=だた、儚い人間の命。
どぅく短ちゃさくぬ、うんなうち変わい事お、受き取い難なさる風儀やん=あまりも短すぎてそうした変遷事にはついていけないようである。

筆:比嘉清

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