去年(くず)ぬ夏(なち)ん、あいゆかん暑(あち)さたしが、今度(くんど)おゆくんどぅやる。
写真(しゃしん)や宮城島(なあぐしくじま)から眺(なが)みたる山原(やんばる)ぬ上(うゐい)ぎさる天(てぃん)ぬんかい広(ふぃる)がとおる積乱雲(夏雲、なちぐむ)やん。
うん如(ぐと)おる雲(くむ)んでえ見(ん)んじいねえ、暑さぬ程(ふどぅ)ぬ大概(てえげえ)や分(わ)からのおあらに。内地(ないち)んじえ、あまくまんじ40度余(ゆんじゅうどぅあま)たいし、未(なあ)だ如(ぐとぅ)ぬ暑さやたんでぃぬ事(くとぅ)。
うちなあやうんな内地んかい比(くな)びいねえ、涼(しだ)さんでぃ言(い)らっとおしが、まふっくゎぬ太陽(てぃだ)ぬ眼光(みいふぃちゃ)らさあ、内地とぅ比なびらりいるむんがやら。
今(なま)ぬ人(ちゅ)ん達(ちゃあ)やまあふっくゎに外(ふか)にんかい出(ん)じゆるばあや、いいくる帽子(ぼうし)被(かん)たい、黒眼鏡(くるがんちょう)かきたいすくとぅ、よねえ分(わ)からん筈(はじ)やしが、昔(んかし)え帽子とぅか麦(むん)じゅるそうな物(むん)被(かん)だんでえ、目皮(みいがあ)ぬしんでぃやあに、「目(み)っ切(ち)らあ」成いる人ん居たん。
文:比嘉清。
去年ぬ夏ん、あいゆかん暑さたしが=去年の夏もとても暑かったが
今度おゆくんどぅやる=今年(の暑さ)は、もっとひどい。
写真や宮城島から眺みたる山原ぬ上ぎさる=写真は宮城島から眺めた山原の上らしき
天ぬんかい広がとおる積乱雲(夏雲)やん=空に広がる積乱雲である。
うん如おる雲んでえ見んじいねえ暑さぬ程ぬ=そうした雲を眺めると暑さの程度が
大概や分かゆのおあらに。内地んじえ=大概は分かるのではないか。本土では、
あまくまんじ40度余たいし、未だ如ぬ=あちこちで40℃を超えたり、嘗てない
暑さやたんでぃぬ事。うちなあやうんな=暑さだたの事。沖縄はそんな
内地んかい比びいねえ、涼さんでぃ=本土に比べると、「涼しい」と
言らっとおしが、まふっくゎぬ太陽ぬ=言われているが、真昼の太陽の
眼光らさあ内地とぅ比なびらりいるむんがやら=眩しさは本土と比較できるだろか。
今ぬ人ん達やまあふっくゎに外んかい出じゆるばあや=今の人は真昼に外出する時は
いいくる帽子被たい黒眼鏡かきたい=殆どは帽子を被ったりサングラスをかけたり
、すくとぅ、よねえ分からん筈やしが=するので、あまり知らないかも知れないが、
昔え帽子とぅか麦じゅるそうな物、被だんでえ=昔は、帽子や麦藁笠等を被らないと
、目皮ぬしんでぃやあに、「目っ切らあ」成いる人ん居たん=瞼が爛れ「目切れ」という「火傷痕」のようになる人も居た。
文:比嘉清。
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